キャリアアップするためには、業務に役立つ知識・技術などのいわゆる「ビジネススキル」を身につける必要があります。
例えば商談の場において、商品やサービスに対して十分に理解していない人物から営業を受けても契約したいとは思わないでしょう。
ここでは、ビジネススキルとはどのようなものか、身につけるための3つの方法とともに解説します。
ビジネススキルを効果的に学べる講座も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
ビジネススキルとは、社会人として働くうえで身につけるべき、知識・技術の総称です。具体的なビジネススキルは業種・職種によって多岐にわたりつつも、特徴ごとに大別できます。
ハーバード大学のロバート・カッツ教授は、ビジネススキルを以下の3つに分類しました。
ここからは、3つのビジネススキルにおけるそれぞれの特徴・具体例を紹介します。
テクニカルスキルとは、日々の業務にあたるうえで役立つ専門的な知識・技術などを指します。
以下は、テクニカルスキルに含まれる具体的なビジネススキル・能力の例です。
テクニカルスキルの具体例 | |
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商品知識力 | 自社商品のコンセプトやターゲットを熟知することはもちろん、競合商品についても分析・評価できる知識・能力です。 |
語学力 | 英語・中国語など、ビジネスの場で必要になる外国語を扱える能力です。 敬語など、日本語を正しく使いこなせる能力も含みます。 |
パソコン処理能力 | ワード・エクセルなどのオフィスツールを使いこなす能力や、タイピングスキル・メールスキルなどを総称した能力です。 「文書作成能力」と呼ばれることもあります。 |
情報収集力 | インターネットなど最適なツールを駆使し、必要な情報を効率良く収集できる能力です。 |
分析力 | 統計学などの基礎知識を応用して、マーケティングデータなどを論理的に分析する能力です。 用いられる情報資料が信頼できるものかどうか判断する力も求められます。 |
テクニカルスキルは、勤める会社・業界などによって具体的に求められる内容・程度が異なります。
自分の職に活用できるテクニカルスキルを身につけ、ビジネスの場に応用しましょう。
ヒューマンスキルとは、円滑なコミュニケーションをとり、他者との間に良好な人間関係を築くことができる、対人能力全般指す言葉です。
特に、マネジメント能力を求められる立場の人にとって、重要性が高い傾向にあります。
以下は、ヒューマンスキルに含まれる具体的なビジネススキル・能力の例です。
ヒューマンスキルの具体例 | |
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コミュニケーション能力 | 相手の特徴に合わせて適切な対応ができる能力です。 単純に情報を伝えたり、ユーモラスな会話をしたりする能力ではなく、深い関係構築力や、相手の懐に飛び込める提案力などが求められます。 |
リーダーシップ | チーム・組織をまとめ、求められる成果を創出する能力です。 状況に応じた責任ある決断が求められるため、管理職に必要とされる総合的な能力といえます。 |
コーチング | 対話により相手の考え・気持ちを見極め、気づきを促し、目標達成をサポートする能力です。 |
プレゼンテーション能力 | 情報を整理したうえで、提案する内容を魅力的に相手へ伝える能力です。 パワーポイントなどの操作能力が含まれる場合もあります。 |
ヒューマンスキルは、テクニカルスキルと異なり、職場・業界の垣根を超えて、普遍的に使用できる点が特徴です。
そのため、各種セミナーもヒューマンスキルを対象とした講座が多い傾向にあります。
コンセプチュアルスキルは、物事の共通点・関連性などを分析・抽象化したうえで、物事の本質を見抜く力です。
日本語では、「概念化能力」と訳されます。
以下は、コンセプチュアルスキルに含まれる具体的なビジネススキル・能力の例です。
コンセプチュアルスキルの具体例 | |
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批判的思考 | クリティカルシンキングとも呼ばれ、物事を客観的に捉えたうえで、最適な行動・提案につなげる思考法です。 「批判」とは、良い部分・悪い部分を適切に評価することを指します。 |
論理的思考 | 物事の要素を論理的に考えて整理し、問題解決に導くための戦略を構築する能力です。 |
受容性 | 異なる性別・国籍・立場の人の意見を、広く受け入れる能力です。 |
多面的視野 | 一つの課題に対して、あらゆる視野から問題を捉え、解決に導くことができる能力です。 |
コンセプチュアルスキルも、ビジネスの場において普遍的に活用できる能力です。
コンセプチュアルスキルを身につけることで、多角的に分析を行い、答えを導けるようなビジネスマンになることができます。
多岐にわたるビジネススキルをすべて身につけることは、困難かつ非合理的です。
そのため自身の業務・役職に関係するビジネススキルをピックアップしたうえで、明確な目標を持って身につけることをおすすめします。
ビジネススキルを身につけたいと考える場合は、以下の3つの方向性を意識することが大切です。
この項目では、ビジネススキルを身につけるための代表的な3つの方法について、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
ビジネススキルを題材にしたビジネス書はもちろん、経営者などの自伝を読むことでも学習が可能です。
メリット |
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デメリット |
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ビジネス本などは、あらゆるビジネスマンに向けて書かれているため、自分の職に応用することが困難なケースもあります。
なるべく自分と近い立場・業界の人が書いた本を参考にすることで、汎用性がより高まるでしょう。
業務に直接関係のある能力を身につけるためには、社内向けにプログラムが構成されている社内研修も有効です。
メリット |
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デメリット |
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社内研修は、基本的に会社や部署のビジョン・ミッションに基づいた研修になっているため、社内業務に大きく役立てることが可能です。
ただし、メンバー・指導者によっては中身のない慣れ合い研修で終わる恐れもあるため、研修環境には注意が必要です。
また、受講必須の社内研修の場合、受け身の姿勢となりやすい傾向にあります。時間を無駄にせず、効率良くビジネススキルを身につけるためにも、主体性を持って受講しましょう。
セミナーとは、いわゆる外部研修のことを指し、所属する企業・部署を問わず、学ぶ意欲のある人が多く参加しています。
メリット |
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デメリット |
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セミナーでは、プロの講師からビジネススキルを学ぶことができます。
一定の緊張感が保たれた環境で受講できることから、学習効率が高い傾向です。
そのため、長期的に活用できるビジネススキルを効率良く身につけたい場合は、セミナーを利用することがおすすめです。
ビジネススキルを身につけるためにセミナーを受講する際は、信頼できる会社・講師が行うセミナーを選ぶことが大切です。
株式会社AWARENESSでは、ビジネス・プライベートに役立つセミナーを、多数開催しています。
以下は、株式会社AWARENESSが提供するセミナーの例です。
株式会社AWARENESSのセミナー例 | |
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コーチングスキルの基礎 | 「究極の信頼関係」に必要な7つのコミュニケーションスキルを中心に、コーチングの原理・原則を学びます。 未来の人間関係をより良い方向へ変えることができる、人気講座の一つです。 |
怒りの感情コントロール | 自身の感情と上手に向き合う方法を学び、怒り・不安をコントロールする技術を身につけます。 ビジネスとプライベートの両方で役立つ2部構成です。 |
チームを作るリーダーシップ | セルフリーダーシップを学ぶことにより、自分自身を「チームを作れるリーダー」に成長させます。 本物のリーダーシップを学びたい人におすすめです。 |
コミュニケーション | 学校教育では学べない「コミュニケーションの本質」を学びます。 自分自身の「幸福度」にも直結する内容です。 |
上記にあげた一例は、ビジネスおよびプライベートでも役立つ「ベーシックセミナー」です。
他にも「ビジネスセミナー」「コーチングセミナー」など、多数のセミナー・講座を用意しているため、ぜひご利用ください。
ビジネススキルは、パソコン作業や経理など特定の能力のみではなく、社会生活で必要となる知識・技術も該当します。
テクニカルスキル・ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキルに大別できるため、自分に必要なビジネススキルを見極めたうえで、習得を行いましょう。
ビジネススキルを身につける際は、プロの講師からリアルタイムで教わることができる「セミナー」の受講がおすすめです。
株式会社AWARENESSでは、ビジネスだけでなくプライベートにも役立つセミナーを多数用意しているため、ぜひご利用ください。